さかなクンとサックスの極秘原点!水槽の勘違いからスカパラ共演へ
さかな クン サックスという言葉を聞いて、あの眩しい笑顔とハコフグ帽子、そして意表を突くほどの超絶テクニックを誇る低音サックス演奏を思い浮かべる人は少なくないでしょう。芸能界のみならず音楽界をも揺るがしたあの鮮烈なインパクトは、いまなお多くの人々の心に強く焼き付いています。
普段は魚類に関する圧倒的な知見と底抜けの明るさで日本中を魅了する彼ですが、メディアやSNSをたびたび騒がせるさかな クン サックスの音色は、プロの演奏家すら脱帽させるほどの深みとグルーヴ感を秘めています。では、魚の天才はいかにして管楽器の魅力に取り憑かれ、そこまでの腕前を磨き上げたのでしょうか。
「水槽楽部」と勘違い?中学時代の爆笑秘話から始まった音楽人生

さかなクンがサックスと出会ったきっかけは、あまりにも彼らしい勘違いから始まりました。中学生になったばかりの頃、部活動の見学で「すいそうがくぶ」という言葉を聞いた彼は、てっきり「水槽がたくさん並んでいて魚が飼える部活(水槽楽部)」だと思い込んでしまったのです。
大きな期待を胸に音楽室のドアを開けた彼を待っていたのは、煌びやかな管楽器を構える先輩たちの姿でした。勘違いに気づいたものの、その場で聴いた楽器の音色の美しさと迫力にすっかり心を奪われた彼は、そのまま入部を決意。ここから、魚を愛する少年のもうひとつの情熱である吹奏楽への道が開かれました。
キリン「氷結」CMで世界が驚愕!黒スーツを身に纏った「GYO」の衝撃

長年、吹奏楽ファンや一部のファンの間で知られていた彼の音楽的才能が日本中に知れ渡る大きな転機となったのが、キリン株式会社によるプロモーションです。
大きな話題となったキリン 氷結 CM「あたらしくいこう」篇において、彼はいつもの親しみやすい衣装を脱ぎ捨て、クールな黒いスーツに身を包んだ謎のミュージシャン「GYO」として登場しました。その姿で繰り出されたあまりにハードボイルドで洗練されたサックスプレイは、視聴者に「あのさかなクンがこんなにかっこいいのか!」という強烈なギャップと感動を与えました。
東京スカパラダイスオーケストラとの超絶コラボと音楽業界の絶賛

この衝撃的なCMで共演を果たしたのが、日本が世界に誇るスカバンドである東京スカパラダイスオーケストラです。彼らのアップテンポでエネルギッシュなスカのリズムに乗せ、全く引けを取らないフレーズを堂々と吹き切った彼の姿は、大きな賛辞を浴びました。
音楽業界の関係者たちも、彼の卓越したリズム感と音色の太さに感銘を受けました。単なるタレントの余興の域を遥かに超えた本格的なセッションは、音楽誌やカルチャー誌でも大々的に取り上げられ、異色のコラボレーションとして語り継がれています。
重厚な低音を奏でる愛機!激レア管楽器「バスサックス」への深いこだわり
彼が特に愛用している楽器として有名なのが、サックスファミリーの中でも格段に大きく重量もあるバスサックスです。一般的なアルトやテナーサックスとは比較にならないほど巨大で、所有している奏者自体が非常に珍しいレアな楽器です。
重低音でアンサンブルの土台を支えるバスサックスの音色は、どこか深海の静寂とダイナミズムを思わせます。「海の深いところに響くような音が大好き」と語る彼にとって、この巨大な管楽器はまさに魚たちの住処である海を表現するための最高の相棒なのです。
映画『さかなのこ』やYouTube動画で広がる新たな演奏スタイル
彼の音楽活動はCMだけに留まりません。自伝的エッセイを原作とした映画『さかなのこ』でも音楽的な要素が随所に散りばめられ、スクリーンを通じて彼の持つユニークな世界観と音が多くの観客に届けられました。
さらに、公式YouTubeチャンネルでは、自身が楽しそうに管楽器を吹き鳴らす様子や、他のミュージシャンとのセッション風景が定期的に公開されています。魚の解説で見せる少年のような眼差しそのままに、心から音楽を楽しむ彼の動画は、日本国内にとどまらず海外の視聴者からも高い評価を得ています。
東京海洋大学客員教授としても活きる「音」と「生命」の響きあい
現在、東京海洋大学の客員教授として学術的・教育的な分野でも目覚ましい活躍を続ける彼ですが、その研究や発信活動の根底には常に「音」と「生命」への深い愛が存在しています。
海の中に広がる豊かな生命のドラマと、吹奏楽が織りなす音の重なり。一見異なるふたつの世界は、彼の情熱を通じて見事に調和しています。さかなクンがサックスを通じて届ける伸びやかな音色は、これからも多くの人々に驚きと笑顔を届け続けることでしょう。 (出典: さかな クン サックス(Yahoo!ニュース))